概要
佐賀県唐津市で結成された5人組ガールズバンド「たんこぶちん」は、日本の音楽シーンに新しい風を吹き込んだ存在として知られています。
小学生時代から音楽活動を始め、高校生でメジャーデビューを果たすまでの成長過程は、多くの音楽ファンの心を掴みました。
実力派ガールズバンドとして知られ、ライブパフォーマンスの評価も高く、全国的な人気を獲得しました。
バンド名の由来は、リーダーのMADOKAが先生にバンド名を考えるよう言われた瞬間、突然思いついたものだと言います。
特に深い意味はないというエピソードが、バンドの率直で飾らない魅力を象徴しています。
メンバー紹介
MADOKA(吉田円佳)
ギターボーカル担当でバンドのリーダーを務めています。
1996年3月24日生まれ、O型。
小学6年生の時にバンドを結成した中心人物で、後に映画「二度めの夏、二度と会えない君」では女優としても活躍しました。
当初はギタリストとして参加していましたが、ボーカリストの脱退をきっかけにギターボーカルを担当することになりました。
現在は作詞家としても活動しています。
YURI(栗山友里)
リードギター担当として、バンドのサウンドを支えています。
1995年9月25日生まれ、O型。
YouTubeの大ファンで、自身のチャンネル「YURIのおつまるCh」を運営しています。
活動休止後はサポートギタリストとして、ЯeaL、Quince、斉藤朱夏、カノエラナなど、様々なアーティストのサポートを行っています。
レスポールジュニアやSGタイプのギターを使用し、独自のギターサウンドを確立しています。
NODOKA(前野のどか)
ベース担当として、リズム隊の要となっています。
1995年6月9日生まれ、A型。
HONOKAとは二卵性双生児の妹です。
おっとりした雰囲気を持ちながら、確かな演奏技術で観客を魅了します。
HONOKA(前野ほのか)
ドラム担当として、バンドの心臓部を担っています。
1995年6月9日生まれ、A型。
NODOKAの双子の姉として知られています。
活動休止中も意識的にSNSを更新し、ファンとの繋がりを大切にしています。
CHIHARU(中園千晴)
キーボード・シンセサイザー担当として、サウンドに彩りを加えています。
1995年11月8日生まれ、O型。
YAMAHAのMotifを使用し、バンドサウンドに欠かせない存在となっています。
バンドの歴史
結成から活動初期
2007年、小学6年生の時にMADOKAと従姉妹の吉田南美が同級生に声をかけてバンドを結成しました。
当初は12人もの大所帯でしたが、コンテストへの出場を機に2つのグループ(たんこぶちんとVictory)に分かれました。
2008年には日本テレビ「全力!Tunes」に佐賀の「がばいキュートな美少女バンド」として出演し、注目を集めました。
2009年2月には唐津ジュニア音楽祭でグランプリを受賞し、実力の高さを証明しました。
メジャーデビューまでの道のり
2011年11月に自主制作CD「コイゴコロ」を発売し、独自の音楽性を確立していきました。
2011年と2012年には「SCANDALコピーバンド&ヴォーカリストコンテスト」の決勝に進出し、NODOKAがTOMOMI賞を受賞しています。
2013年、ヤマハ主催の「The 6th Music Revolution Japan Final」で優秀賞を受賞したことが、メジャーデビューへの大きな一歩となりました。
2013年7月17日、現役高校生ガールズバンドとして待望のメジャーデビューを果たしました。
活躍期
デビュー後は精力的に活動を展開し、全国ツアーやフェスへの出演を重ねていきました。
2015年5月には メンバー全員で上京し、活動の拠点を東京に移しました。
2017年には映画「二度めの夏、二度と会えない君」にMADOKAが主演し、バンドとしても劇中音楽を担当するなど、活動の幅を広げました。
各メンバーの演奏技術も着実に向上し、ライブパフォーマンスの評価も高まっていきました。
活動休止まで
2018年12月12日、突然の活動休止発表でファンを驚かせました。
2019年2月には全国ツアー「TANCOBUCHIN TOUR 2019 “We are the TANCOBUCHIN !!!!!!”」を開催。
2019年2月24日、活動休止前最後のライブを福岡・清川UTEROで行いました。
メンバーたちは「解散ではない」と明言し、それぞれが新たな音楽人生を歩むための「休息」として活動を休止することを説明しました。